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冬の訪れ
校庭の木々が葉を落とし始め もうすぐ冬が訪れようとしていることを告げます 冷たい風が頬に吹きつけ 木の葉を舞い上げます この冷たい風は 今 貴方にも吹いているのでしょうか 貴方は今 この木々たちの囁きに耳を傾けていますか
校庭の木々を 教室から眺めます 季節はずれの薔薇の花びらを 風が ひとつ またひとつと攫ってゆきます 冷たい風を感じないこの空間で 貴方は何を感じているのでしょうか 貴方は何故 風のように私の心を攫ってゆくのでしょうか
貴方を見るたびに 攫われてゆく私の心 このまま 全てを攫ってくれたらいいのに
心だけでなく 全てを
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