ぼくはペット
「あ、あはははははごめんね、あたしなにやってんだか。いやぁもぅすんごく痛かったのよぅ〜。」 慌てて手を振り払う先生。相当慌てている。ソファの上なのにばたばたと暴れている。危険だ。 ぎゅぅぅぅぅぅっっ 「ちょっ!?えっ!?」 ますますテンパる先生。いや、暴れるとまたぶつけるからね? 「先生、暴れたら危ないよ。」 耳元で囁くのって反則? 先生耳まで真っ赤だよ…っていうか、耳しか見えないけど(笑) ゆっくりと身体を離して表情を伺う。あ、もしかして固まってマス?あぁ、でもやっぱりうるんだ瞳が可愛いな…ふっくらした唇もおいしそ………
どんっ…ごいんんっっっ!!! ぼふっ えっ?ちょっ?はい?(パニック中) どうやら僕はソファの高さから床に突き落とされた模様。で、恐らく思いっきり頭をフローリングで打った。(この辺思考が高速回転中だからまだ痛みの信号が届いていないため、推測。) 「重い…。」 「何か言った?」 「いえ…。」 勢い余って突っ込んできた先生。重いって言うのは冗談です。だから怒気を振りまかないでください。そしていつまで乗っかってる気なんですか… 「ごめ。足が踏ん張り利かなくて、思いっきり突っ込んじゃった上に、起き上がれない。」 それって捻挫ですか?って気がしてきた…あの医者やっぱりヤブか…? 「手伝いますから、おとなしくしてくださいよ?」 よいっしょ。っとここに誰かがいたら年寄りだのなんだの言われそうな掛け声をかけて起き上がる。 「ちょっと?いつまでこの手は居座るつもり?」 あ、バレました?手が離れたくないって…。だってね、こんなに細くて、首が綺麗で、唇が僕を誘って… ぐっと腰を引き寄せ、二人の距離を縮める。ほら、もうすぐそこ…
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<つづく>
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